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リダイレクトチェーン

リダイレクトチェーンは、A→B→C のように2つ以上のリダイレクトが連結され、リクエストが最終到達先にたどり着くまでに複数の中間URLを経由する場合に発生します。1回のリダイレクトとは異なり、積み重なった遷移によってページの読み込みが遅くなり、クロールバジェットを浪費し、リンクシグナルが希薄化するリスクがあります。

  • リダイレクトチェーンとは、2つ以上のリダイレクトが連結された一連の流れ(A→B→C)を指し、1回だけ移動する単一のリダイレクト(A→B)とは異なります。

  • 追加のホップが1つ増えるたびに往復が1回増え、読み込みが遅くなります。また、一部のブラウザやユーザーエージェントは、長いチェーンを最後までたどらないことがあります。

  • Googleによると、Googlebot はチェーン内で最大10ホップまでたどりますが、可能であれば常に最終到達先へ直接リダイレクトすることを推奨しています。

  • チェーンを避けられない場合でも、GoogleとSemrushはできるだけ短く保つことを推奨しており、理想的にはリダイレクトは3回以下、5回未満に抑えるべきです。

  • 根本的な対策は、リダイレクトルールと内部リンクを更新し、開始URLが中間ステップをすべて飛ばして最終URLへ直接向かうようにすることです。

概要

リダイレクトチェーンは、あるURLが別のURLへリダイレクトし、そのURLがさらに別のURLへリダイレクトする、といった形で、2つ以上のリダイレクトが連続して積み重なると発生します。たとえば、example.com/page-a/page-bへリクエストを送り、その後さらに/page-cへ進む場合、最終的に200レスポンスに到達するまでに2回のホップが発生します。

最も重要なのは、単一のリダイレクトとの違いです。A→Bのようにリクエストを1回だけ移動させる単一のリダイレクトは、サイト移転やURL変更を処理するための通常かつ推奨される方法です。これに対してチェーンは、こうしたリダイレクトが複数のステップにまたがって連結され、積み重なった状態を指します。ステップが増えるほど、ユーザーとクローラーの両方にかかるコストも大きくなります。

問題となる理由

  • パフォーマンスの低下: ホップが1つ増えるたびにHTTPの往復がもう1回発生し、ページ読み込みが遅くなってユーザー体験が損なわれます。AhrefsとSemrushの両方も、チェーンが読み込み速度を低下させると指摘しています。

  • 互換性の制限: Googleによると、すべてのユーザーエージェントやブラウザが長いリダイレクトチェーンをサポートしているわけではないため、環境によってはリクエストが最終ページに到達しない場合があります。

  • 無駄なクロールチェーンは、検索エンジンがサイトをクロールする方法を複雑にし、サイトの内部リンク構造を不明瞭にするため、インデックス効率に影響する可能性があります(Semrush、Ahrefs)。

  • シグナルの喪失リスク: ホップ数が増えるほど、ランキングシグナルが意図した最終URLまで適切に受け渡されない可能性が高くなります。

診断

リダイレクトチェーンは、サイトクロールツールで専用のチェック項目として検出されます。Ahrefsでは Site Audit の Redirects セクション内で「Redirect chain」問題としてフラグが立てられ、Semrushでは Issues タブの「Redirect chains and loops」チェックで報告され、関連するURLとともにチェーンの長さが一覧表示されます。個別URLについてはGoogle Search ConsoleのURL Inspectionツールを使用できます。大量のURLを扱う場合は、コマンドラインツールまたはスクリプトでレスポンスヘッダーからホップの順序を読み取ることができます。

対処法: 直接リダイレクトへ短縮する

基本原則は、中間ステップを取り除き、開始URLを1回のホップで最終的な宛先へ直接つなぐことです。

  • リダイレクトルールを更新する: A→B→C のチェーンを、A→C の単一の 301(または 308)に書き換え、開始URLが最終的な 200 ページを直接指すようにします。

  • 内部リンクを置き換える: サイト内では、中間のリダイレクト済みURLを指すリンクを、最終URLを指すリンクに置き換えます。Ahrefsでは、最初の対処策として内部リンクを最終的な宛先へ直接向けることを推奨しています。ループを解消する

  • : 開始地点に戻るループはチェーンとは別問題であり、必ず解消する必要があります(Semrush)。再確認する

  • : 修正後は、同じクロールツールで再監査し、影響を受けたURLを手動でも確認して、不要なホップなしで最終宛先に到達することを確かめます。Google の推奨事項

Googleの推奨事項

Google Search Central は、Googlebot が「リンクされたリダイレクトの連鎖を最大10ホップたどる」としつつも、「最終的な移動先に直接リダイレクトする」ことを推奨しています。直接リダイレクトできない場合は、連鎖を短く保つよう勧めており、「理想的には3つ以下、5つ未満」としています。Google が挙げる理由は、「リダイレクトを連ねるとユーザーにとって遅延が増え、すべてのユーザーエージェントやブラウザが長い連鎖をサポートしているわけではない」ためです。Semrush も同様に、1つの連鎖で3つを超えるリダイレクトは避けるよう助言しています。

例: .htaccess でチェーンを1ホップにまとめる

# 悪い例: 2ホップを積み重ねたチェーン (A -> B -> C)
Redirect 301 /page-a /page-b
Redirect 301 /page-b /page-c

# 良い例: 各開始URLを最終到達先に直接向ける (A -> C)
Redirect 301 /page-a /page-c
Redirect 301 /page-b /page-c

実装チェックリスト

  • クロールツール(Ahrefs Site Audit、Semrush Site Audit)から「Redirect chain / chains and loops」関連の問題を抽出する。

  • 各チェーンについて、開始URL、最終的な200 URL、途中のホップを特定する。

  • リダイレクトルールを、単一の A→最終URL の 301/308 に書き換える。

  • 途中のURLを指していた内部リンクを、最終URLへのリンクに置き換える。

  • ループが存在する場合は、ループに戻るリダイレクトを削除して解消する。

  • 修正後に再監査を行い、主要なURLを手動で確認して、チェーンが1ホップに短縮されていることを確認する。

  • 有効なリダイレクトは長期的に維持する(通常は少なくとも1年間)。

参考資料と出典

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