ebisumart 検索・AI検索に出ないとき見る5つ

ebisumart 検索・AI検索に出ないとき見る5つ
Tips 10分で読める 日本ECプラットフォーム別 検索・AI検索ガイド
- ebisumartは基盤が自動でバージョンアップされ、BtoCとBtoBを同じ基盤で運用できます。この2つの特徴が、検索やAI検索に出ない原因になることがあります。前回の記録、5領域の差分、索引の境界、BtoB価格の漏れ...
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ebisumartのショップから、リッチリザルトが消えた、検索結果やAI検索に出なくなった、逆に卸価格のページがGoogleに出ていた、という相談が寄せられます。原因は大きく2つに分かれます。ひとつは、基盤側で自動的に行われるバージョンアップです。構造化データ、canonical、メタタグの生成ルールが「壊れる」形ではなく「静かに変わる」形で変わるため、画面を見ても気づけません。もうひとつは、BtoCのショップとBtoBの卸サイトを同じ基盤で運用できることに由来する、索引の境界の事故です。
この記事では、ebisumartに関する2本の記事から、担当者が最初に確認する5つの点を取り出して並べます。前半の2つはバージョンアップ後の差分、後半の3つはBtoC・BtoB同居時の境界に関する確認です。それぞれの詳しい手順は、末尾の記事に譲ります。
1. バージョンアップ前の記録が残っているか
「変わったか」は、「前がどうだったか」の記録がないと分かりません。ebisumartの自動バージョンアップは基盤の特徴で、通常は選べません。止めるのではなく、変化を検出する運用にします。そのためにチェックリストより先に、前回の記録を用意します。初回は、バージョンアップの前に次を記録しておきます。
主力3ページ(トップ・主力カテゴリ・主力商品)のtitle・description・canonicalの文字列
同じ3ページでリッチリザルトテストが検出する型と、警告の有無
サイトマップのURL数
PageSpeed InsightsのLCP・CLS・INPの値
robots.txtの内容
スプレッドシートに、日付付きで残します。次回以降は、この記録と比べるだけで済みます。順位の変動がバージョンアップのせいか、Googleのアップデートのせいかを切り分けるときも、両方の時期の記録が根拠になります。バージョンアップの直後に差分があれば原因は基盤側で、差分がなければ検索エンジン側の可能性が高いという判断です。
2. バージョンアップ後、5領域に差分が出ていないか
バージョンアップの通知を受けたら、翌営業日に5領域を確認し、前回の記録と比較します。30分で終わる範囲です。
領域 | 確認するもの | 道具 | 所要 | 変わっていたら疑うこと |
|---|---|---|---|---|
メタデータ | title・description・canonicalの出力 | 主力3ページのソース | 5分 | 基盤側のtitleテンプレートの変更 |
構造化データ | 検出される型とエラー | リッチリザルトテスト(商品1・カテゴリ1・トップ) | 10分 | 基盤側の標準出力の変更、またはテンプレートとの競合 |
URL | 主力ページのURLと、パラメータ付きURLのcanonical | ブラウザ | 5分 | パラメータの扱いの変更 |
サイトマップ | URL数、lastmod、エラー | サイトマップのURLとSearch Console | 5分 | 対象範囲の変更、または生成の停止 |
速度 | LCP・CLS・INP | PageSpeed Insights(主力商品ページ) | 5分 | 基盤側で追加されたスクリプト |
robots.txtが変わっていれば、基盤側のデフォルト変更を疑います。差分を見つけたら、ebisumartのリリースノートで該当バージョンの変更内容を確認し、意図的な仕様変更か副作用かを判断します。仕様変更なら新しい仕様に合わせてテンプレート・設定を調整し、副作用ならサポートに問い合わせます。問い合わせでは「順位が下がった」ではなく、「バージョンX.Yの後、商品ページのProduct構造化データからofferが消えた」のように差分を具体的に伝え、記録した前後の差分を添えます。テンプレートをカスタマイズしていても、カスタマイズしていない基盤側の標準出力は変わるため、確認は省けません。
3. ページを4種に分けて、公開と索引を別々に設定しているか
ebisumartでは、BtoCのショップとBtoBの卸サイトを同じ基盤で運用できます。その分、卸価格のページがGoogleに出ていた、といった境界の事故が起きます。線は「ログインしないと見えないか」ではなく、「検索エンジンに見せたいか」で引きます。この2つは一致しないことがあり、ログイン壁の内側でもリンクや以前の設定の名残で索引されることがあります。
ページ種別 | 公開 | 索引 | 設定 |
|---|---|---|---|
BtoC商品・カテゴリ・コンテンツ | ○ | ○ | 通常 |
BtoB向けの公開情報(取扱商品の概要、取引条件、問い合わせ) | ○ | ○ | 通常。BtoBの入口として索引させる |
BtoB価格・会員限定商品・見積 | × | × | ログイン必須 + noindex(両方) |
カート・マイページ・検索結果 | ○/× | × | noindex |
会員限定ページには、ログイン必須とnoindexの両方を設定します。ログイン必須は人が内容を見ることを防ぎますが、検索エンジンがURLを認識することは防がず、タイトルだけ索引されることがあります。noindexは索引を防ぎますが、URLを知っている人が直接開くことは防ぎません。robots.txtのDisallowはクロールを防ぐだけで、すでに索引されたものは除去されず、外部リンクがあればURLだけ索引されます。両方の設定が入っているかは、ページを追加するたびに確かめます。
4. BtoB価格が漏れる経路をふさいでいるか
境界を決めても、価格は複数の経路から漏れます。特に、BtoB商品の担当者とSEOの担当者が別だと、noindexの設定漏れは日常的に起きます。
パターン | 原因 | 対処 |
|---|---|---|
非ログイン時に「会員価格」として卸価格が表示される | 会員ランク別価格の表示設定 | 非ログイン時は価格を非表示または一般価格のみに |
卸サイトのカテゴリページが公開されている | 会員限定商品のカテゴリがnoindexでない | カテゴリにもnoindex |
サイトマップにBtoB商品URLが含まれる | サイトマップの対象範囲 | 会員限定商品を除外 |
BtoB商品の構造化データに価格が入っている | 構造化データの出力条件 | 会員限定商品では価格を出力しない |
過去に公開していた時期の索引が残っている | 設定変更後の除去漏れ | Search Consoleの削除ツール + noindex |
すでに索引された卸価格ページを急いで消したい場合は、Search Consoleの削除ツールで一時的に非表示にし、同時にnoindexとログイン必須を設定します。削除ツールだけでは、期限が切れると再び表示されます。
5. BtoBの入口になる公開ページが、ログイン壁の外にあるか
BtoBを全部隠すと、新規の取引先が検索で見つけられません。新規の取引先は、「〇〇を卸している会社」「〇〇の業務用の仕入れ先」とAIに聞きます。この質問に答えてもらうには、ログイン壁の外に公開ページが要ります。価格は隠し、存在は見せる。これを索引設計の基本に据えます。
取扱商品の概要(品目、産地、規格。価格なし)
取引条件(最低ロット、納期、支払い条件の概要)
対応業種・地域
問い合わせ・口座開設の流れ
業種別の「選び方」「導入事例」
これらは索引させ、Organization構造化データにBtoBの事業内容を含めます。価格と在庫は、ログイン壁の内側に置きます。境界は決めた時点で完成せず、商品や会員ランクを追加するたび、テンプレートを変えるたびに崩れる可能性があります。月1回、Googleで site:自社ドメイン 卸価格 等で検索し、BtoB価格が索引されていないかを見ます。サイトマップに会員限定URLがないか、公開すべきBtoBページがSearch ConsoleのURL検査で索引済みかも、同じ頻度で確認します。設定変更時には、該当ページのソースでnoindexを確認し、シークレットウィンドウで会員限定商品を開いて非ログイン状態の表示を見ます。
Search OSは、決めた設定が今日も守られているかを見続けます
チェックリストは、人が見に行ける範囲が対象です。変化が主力3ページ以外の数千ページで起きていれば、3ページの確認では見つかりません。AIクローラーがバージョンアップ後もページを取得できているかは、Search ConsoleにもPageSpeed Insightsにも出ません。Search OSは、ebisumartを含む自動更新される基盤のサイトに対して、メタデータ・構造化データ・canonical・サイトマップの状態を全ページで継続的に検証し、バージョンアップの前後で変わったものを差分として検出します。BtoC・BtoB同居のサイトでは、索引されているURLの一覧、noindexとcanonicalの設定、構造化データに含まれる価格、ボットが実際に取得しているページを継続的に確認し、境界の崩れを修正対象に整理します。バージョンアップを止める層でも、境界そのものを決める作業でもありません。
担当者が先に見る質問
バージョンアップの通知を誰が受け取り、翌営業日に誰が5領域を確認するかは決まっていますか
主力3ページのtitle・description・canonicalと、リッチリザルトテストの結果を、日付付きで記録していますか
順位が変動した時期と、バージョンアップの時期の両方を記録していますか
会員限定ページに、ログイン必須とnoindexの両方が設定されていますか
サイトマップに、BtoB商品のURLが含まれていませんか
シークレットウィンドウで会員限定商品を開いたとき、卸価格が表示されませんか
取扱商品の概要や取引条件の公開ページは、ログイン壁の外にありますか
結論
ebisumartで検索やAI検索に出ない原因の多くは、基盤が静かに変えた出力か、BtoCとBtoBの境界の崩れのどちらかにあります。どちらも画面を見ただけでは気づけず、前回の記録と比べる、noindexとログイン必須の両方を確かめる、という確認で見つかります。バージョンアップのたびに5領域を比較し、月1回は境界を見回る。この2つを運用に置くところから始めます。
あわせて読みたい
参考資料
Google Search Central: Page Indexing report
Google: Rich Results Test
Google: PageSpeed Insights
Google Search Central: Block Search indexing with noindex
Google Search Central: Remove a page hosted on your site from Google
Google Search Central: Organization structured data