ブログ一覧
ガイドEC-CUBE

EC-CUBE 2系→4系移行で失われるSEO資産

EC-CUBE 2系→4系移行で失われるSEO資産

Guides

  • 9分で読める 日本ECプラットフォーム別 検索・AI検索ガイド

EC-CUBE 2系から4系への移行は、単なるバージョンアップではなく、URL構造・テンプレート・プラグインがすべて変わるサイト移行です。移行で失われやすいURL・メタデータ・構造化データ・サイトマップの4資産...

URL
searchos.io/ja/blog
Copyright
© 2026 Search OS

EC-CUBE 2系で10年運営してきたサイトを4系に移行したところ、検索順位が広く落ちたという相談があります。

2系から4系への移行は、バージョンアップではなくサイト移転です。URL構造が変わり、テンプレートも作り直しになります。2系で使っていたプラグインやカスタマイズは、4系では動きません。10年分の評価は旧URLにたまっているため、新URLへ引き継がなければ失われます。

この記事では、移行で失われやすい4つの資産(URL・メタデータ・構造化データ・サイトマップ)と、それぞれの引き継ぎ手順、移行後に確認する指標を整理します。サイトマップは、検索エンジンに渡すページのURL一覧です。

結論: 移行を「サイト移転」として扱い、4資産の引き継ぎ表を作ってから切り替える

資産

2系

4系

引き継ぎ方法

URL

パラメータ形式(product_id= 等)

パス形式

旧URL → 新URLの対応表と301リダイレクト

メタデータ

2系の商品データ・テンプレート

4系の商品データ・テンプレート

データ移行時にtitle・descriptionを含める。テンプレートで出力を再実装

構造化データ

カスタマイズまたはプラグイン

再実装が必要

2系で出していた型を記録し、4系のテンプレートまたはプラグインで再現

サイトマップ

標準機能あり

標準機能なし

プラグインまたは自作で用意

EC-CUBE 2系→4系で作り直される4資産

Header Info

  • Search OS
  • ガイド 01

EC-CUBE 2系→4系で作り直される4資産

引き継がれるのは商品データだけ

項目2系4系引き継ぎ方法
URLパラメータ形式パス形式対応表 + 301リダイレクト
メタデータ2系テンプレート再実装移行データにtitle・descを含める
構造化データカスタム/プラグイン再実装2系の型を記録して再現
サイトマップ標準機能あり標準機能なしプラグインまたは自作
POINT
検索エンジンから見た「サイト」はURLとHTMLの集合。全部作り直し

© 2026 Search OS

重要な考え方: 同じEC-CUBEだから引き継がれるものは、商品データだけです。検索エンジンから見たサイトはURLとHTMLの集合で、それはすべて作り直されます。引き継ぎ表ができるまで、切り替えは待ちます。

資産1: URL

2系と4系では、商品・カテゴリのURL形式が異なります。実際の形式は、自分のサイトで確認します。2系でmod_rewriteを入れていた場合は、さらに違います。

引き継ぎ手順:

  1. 2系の全URL(商品・カテゴリ・特集・お知らせ)を一覧化する

  2. Search Consoleで検索流入・被リンクのあるURLを特定し、優先度を付ける

  3. 4系の新URLと1対1で対応表を作る

  4. 4系側で301リダイレクトを設定する(Webサーバーの設定、またはリダイレクト管理の仕組み)

  5. 切り替え後、対応表からサンプルを開いて確認する

パラメータ形式の旧URLをリダイレクトするには、Webサーバーの設定で、パラメータを条件にした書き換えが要ります。制作会社に任せる場合は、対応表を渡して設定を依頼します。

資産2: メタデータ

項目

失われ方

引き継ぎ

商品のtitle・description

データ移行で対象に含めないと消える

移行データの項目に含める。4系側で対応する項目を確認

カテゴリのtitle・description

同上

同上

特集・お知らせのメタ

4系ではユーザー定義ページとして再作成

手作業で再設定

テンプレートのtitle生成ルール

2系のテンプレートは4系で使えない

4系のテンプレートで同じルールを再実装

移行前に、2系の主力ページのtitle・descriptionをクローラーツールで取得しておきます。移行後に同じページで比べられるよう、取得結果を残します。

資産3: 構造化データ

2系で構造化データを出していたなら、それはカスタマイズかプラグインです。どちらも4系では動きません。移行先で作り直す前提で計画します。

  1. 移行前に、2系の商品・カテゴリ・トップをリッチリザルトテストにかけ、検出される型を記録する

  2. 4系のテンプレートまたはプラグインで、同じ型を出力する

  3. 移行後、同じページで再検証し、型と値が一致するか確認する

2系で構造化データを出していなかったなら、移行は追加の好機です。Product・BreadcrumbList・Organizationを4系で新たに出します。

資産4: サイトマップ

2系には標準のサイトマップ機能がありましたが、4系にはありません。移行後、サイトマップがない状態のサイトは珍しくありません。プラグインまたは自作で用意し、Search Consoleに登録し直します。旧サイトマップのURLが変わるなら、Search Consoleで旧を削除し、新しいものを登録します。

移行の前後で見る指標

時期

指標

正常な状態

移行前

検索流入のあるURL数、主力ページの順位、構造化データの型

記録しておく

移行1週間後

404、リダイレクトエラー

旧URLの404がほぼない

移行1週間後

主力ページのURL検査

新URLが索引済み、canonicalが新URL

移行1か月後

サイトマップの検出数

商品数と近い

移行1〜3か月後

検索流入

移行前の水準に戻る

移行前後で確認する指標

Search OS ガイド 02

移行前後で確認する指標

時期ごとに見るもの

時期主要指標確認内容
移行前記録流入URL数・順位 構造化データの型
1週間後404・転送旧URLの404が ほぼないか
1週間後主力の索引新URLが索引済み canonicalが新URL
1か月後サイトマップ検出数が 商品数と近い
1〜3か月検索流入移行前の水準に 戻るか

© 2026 Search OS

移行が終わったあとも、穴は出てきます

移行が完了しても、リダイレクトの漏れ、再実装した構造化データのずれ、サイトマップの生成停止は、後から見つかります。特に4系は、プラグインと本体のアップデートが続きます。移行時に整えた状態が、数か月で変わります。

Search OSは、EC-CUBEを含む移行後のサイトに対して、404・リダイレクト・canonical・構造化データ・サイトマップの状態を継続的に確認します。ボットが取得している旧URLと新URLの対応、移行で失われたメタデータを、修正対象に整理します。移行の作業そのものを置き換えるものではなく、移行後に見落とされた穴を見つけ続ける層です。

よくある質問

2系のURLをそのまま4系で使えますか

Webサーバーの書き換えで旧URL形式を維持することは、技術的には可能です。ただし4系の標準から外れ、保守が難しくなります。新URLに移行し、リダイレクトで引き継ぐのが一般的です。

移行と同時にドメインも変えたい

同時に変えると、原因の切り分けが難しくなります。バージョン移行を先に行い、安定してからドメインを変えます。

2系のまま運用を続ける選択肢は

2系は公式サポートが終了しています。セキュリティの観点では、そのまま続けることを勧められません。移行は必要で、問題はそのやり方です。

あわせて読みたい

参考資料

既存のWebサイトを維持したまま、

検索とAIが情報を読み取れる状態を確認します。

SEOの基盤からAI検索での可視性まで、継続して運用します。

まずはサービス資料で、Search OSの仕組みをご確認ください。